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50年 殺人犯というレッテルを背負いながら泣き笑い怒り、日々を凛と生き抜く夫婦の物語!

身に覚えのない逮捕から半世紀32年の獄中生活をへて今も無実を叫び続ける!

 

1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高校生が行方不明になり、脅迫状がとどけられるという事件がおきました。警察は身代金を取りにあらわれた犯人を40人もの警官が張り込みながら取り逃がしてしまいました。女子高校生は遺体となって発見され、警察の大失敗に世論の非難が集中しました。捜査にいきづまった警察は、付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、なんら証拠もないまま石川一雄さん(当時24歳)を別件逮捕し、1カ月にわたり警察の留置場(代用監獄)で取り調べ、ウソの自白をさせて、犯人にでっちあげたのです。地域の住民の「あんなことをするのは部落民にちがいない」という差別意識やマスコミの差別報道のなかでエン罪が生み出されてしまったのです。

一審は死刑判決、二審では無期懲役判決が確定。石川さんはただちに再審請求を申し立てましたが第一次再審請求はまったく事実調べもなく棄却。再び1986年8月に第二次再審請求を東京高裁に申し立てました。石川さんは再審を求める中、1994年12月仮出獄、31年7ヶ月ぶりに狭山に帰りさらに闘い続けます。世論も高まり、国際人権規約委員会が「弁護側がすべての証拠にアクセスできるよう法律、および実務を改めること」を日本政府に勧告しますが、1999年7月またも事実調べを行うことなく、再審請求を棄却しました。

そして2006年5月、第3次再審請求。なかなか再審の扉は開きません。しかし、2009年9月から三者協議が開かれ、狭山の闘いに光りが差し込みました。三者協議は現在15回目を迎えています。そのなかで証拠開示もすすみ、新証拠も明らかになるなかで、再審へ向けて、50年目の闘いが進められています。石川さんをはじめ狭山の闘いは、事件の公正な裁判―再審開始を求めるとともに、 あらゆる差別や冤罪、人権侵害をなくし、取調べ可視化・司 法民主化を求める運動としてはばひろくすすめられています。

映画「SAYAMA」
みえない手錠をはずすまで

監督:金聖雄(キムソンウン)
音楽&ピアノ:谷川賢作/ギター&ハミング:小室等
撮影:池田俊巳
プロデューサー: 陣内直行

 

公式サイト

http://sayama-movie.com/

 

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